レンズによる写りの違いを見るページを追加しました。
若干ピントが合っていない写真もありますが、同じ焦点距離の場合には基本的には同じぐらいの大きさ及び明るさになるように調整はしていますが、所詮素人による調整ですので、バラツキがあることはご了承下さい。
使用したレンズは、
smc PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6 AL
smc PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II
smc PENTAX FA 35mm F2AL
smc PENTAX M 50mm F1.4
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
になります。
色合いについては、ペンタックスが全てのレンズで同じ色合いになるように調整していると言うだけ有って、全体的に似たような色の出方になっています。
ただ、DAとFAとMという、時代が異なるレンズ同士だと硝材やコーティング等の違いもあって、微妙に異なるようです。
対してシグマは、ペンタックスと比べると暖色系に感じられます。
写りは、腐っても単焦点、非常に綺麗に写ります。
PENTAX M 50mmは現在の光学系と異なり設計が古く、またフィルムを想定しているため、周辺などがやや甘いかなという感じは見られます。
PENTAX FA 35mmも光学系がフィルムを想定して設計されているので、周辺部が僅かに甘いような気がします。
また、単焦点2つでは若干ですが、周辺に倍率色収差っぽい色が発生しています。
キットレンズのPENTAX DA 18-55mmは、超格安キットレンズなので写りはそれなりと思っていましたが、大間違い。
開放F値が大きく暗いけど、写りは下手なレンズより写りが良いです!!
デジタル専用設計のため、周辺部までしっかり写っています。
また、単焦点レンズですら若干見られた倍率色収差が、素人目には確認できないレベルでした。
また、ALとAL II(WR)はいずれも35mmのとき歪曲が最小になるようです。
F値が大きいので、ボケを大きくしたい、被写界深度を浅くしたいと言う用途には向きませんが、F8位まで絞る気なら、下手な単焦点よりよほど良い描写を見せてくれます。
で、問題なのがSIGMA。
色合いは仕方がないとして、35mm、50mmいずれでも倍率色収差が目立ちます。
また、焦点距離が微妙。
ズーム最大(50mm)でも他のレンズよりも広角気味。
また、レンズに印刷してある焦点距離を目安に35mmに調整したら、画角は他のレンズよりもやはり広角気味なのですが、EXIFに記録された焦点距離はなぜか40mm。
撮影後に気づいたので、取り直す気は出ませんでいたが、じゃあどの位置が35mmで記録されるのか、K10Dのinfoを見ながら調整したらなぜか35mmの位置より望遠寄り。
・・・?
35mmに合わせると40mmで、37mm位に合わせると35mmになるって、もしかして壊れてる?
また、倍率色収差が酷すぎると言うことで、常用レンズ用に取り付けていたMCフィルタが原因かも知れないと言うことで、試しに外してみました。
結果は僅かに好転した物の、倍率色収差にそれほど変化は見られませんでした。
これが仮にもEX名を冠しているレンズの性能とは思えないので、上記の焦点距離記録が変な件も含めて、故障してるのかな?
今回の実験で分かったのは、キットレンズが値段以上の超高性能だったことと、国内メーカー製のMCフィルタであっても余計な物が1枚でも増えると光学性能が確実に悪くなると言う事です。
ボケとかマクロを気にしないのであれば、キットレンズは良い選択肢になると思います。
キットレンズはズーム全域で25cmと結構寄れますし、また中古でALなら3,000円以下、AL IIでも5,000円以下で購入できます。
防塵、防滴が必要なら簡易的な物ですがWRが中古で10,000円弱です。
価格も安いので、常用レンズとして壊しても懐はあまり痛まないですし。
確かに、値段が10倍以上も高い高性能レンズに比べたら劣るんでしょうけど、素人目には分かりません。
購入するなら、レンズ枚数が少なくより高性能で設計の新しいAL IIをお勧めします。
問題は、高性能なのに安すぎるため、出た瞬間に売り切れることですが・・・