今まではWindows PC(省電力のモバイルノート)にUSB HDDを繋ぎ、それをWindows上から共有して疑似NAS化していました。
しかし、
1.ノートPCのOSはXPで、サポート終了となるのにネットワークにつないでおくのは避けたい。
2.購入してから10年と性能的にも問題があるうえ、ガタが来てバッテリーも死んでいるなどいつ本体自体が壊れるかわからない。
3.写真はもとより、各種データが多くなってきて、既に32bitOSの上限である2TBでは収まらない。(現状2TB×3台で分割保存)
4.HDDが1台クラッシュしたら、それだけで1TB以上のデータが吹き飛ぶ。
5.OSが32bitなので、単体での容易なバックアップ手段がない。
6.USBケーブルが凄まじく不安定。
7.USBの相性が激しく、繋いだ状態で再起動するとHDDが見えなくなる。
8.上記のため再起動後は確実に共有が解除されるので、Windows Update後は必ず人がついて対応しないといけない。
9.数多くのケーブルが這い回って、メンテナンス性にも欠ける。
等々・・・
その際検討したのは、今と同じPCをNAS化すること。
今のPCは進歩していますので、内蔵のIFだけでもRAIDが組めますし(OSによるSOFTWARE RAIDも可能)、64bitOSなら2TB超のHDDにも対応しているので本体にUSB HDD繋いでおけば自動でバックアップさせることも可能です。
しかし、新規で64bitOSが必要だし、結局はWindowsなので人が目で見て常時メンテナンスする必要があるなど、いろいろ問題があります。
フリーのRAID専用OSもありますが、PCベースだとHDDの交換が容易ではなかったりと問題もありました。
また、HDDの交換が容易な機種もありましたが、これはこれでいろいろと問題があったため、残念ながら今回の機種選定からは外させていただきました。
それに、結局HDDの故障の際、手動でいろいろ行うためにはディスプレイやキーボードやマウスなど、余計な付属物をつけておかなければいけない。
そのため、今回は専用のNASを導入しようと検討しました。
選定基準
1.HDDの交換が機構的に容易であること。できたらシャーシ無し。
2.HDDにエンタープライズ用だけではなく、民生用のHDDも使えること。
3.できたらRAID6(相当)に対応していること。
4.大容量HDDが安くなったら、交換または追加で容量の拡張が可能。
5.異なる容量のHDDが利用可能なこと。
6.マニュアルがなくても対応が可能なくらいメンテナンスが容易なこと。
これらの要件を満たしたのがDrobo社のDroboしかなかったです。
他社でも6以外を満たした機種がありましたが、制限が厳しすぎるなど問題があったのでDroboに決定しました。
ただし、Droboにも問題がないわけではありません。
性能が、他社の同等機に比べると低い。
何しろ現状入手可能な機種は今から3~4年ぐらい前に発売された機種ですので、どうしても他社の現行機に比べると性能で見劣りします。
信頼性が未知数。
他社は昔からNASなどのオンラインストレージのほか、業務用のエンタプライズ製品を作って実績を上げています。
しかしDrobo社は創業から10年もたたない新参企業ですので、実績も少なく、未知数な部分も多いです。
また、他社が信頼性重視の設計に対し、Drobo社は簡単に使えることを目指しているため、一般の評価も他社に比べると低くなっています。
とはいえ、普通に使う分には問題ないと思われるため、Droboの導入を行いました。
詳しくは、後日専用のページを立ち上げたいと思いますので、そちらをご覧ください。