1チャンネル当たり10bit表示の環境を実現するための情報

2014/12/30

速報

その1
新しいバージョンの(最新のアップデートを行った)Photoshop CS6/CC/CC2014でRGB各10bit/CH(30bit)のサポートが拡充されています。
これにより業務用の高価なビデオカードは必要無く、一般向けのビデオカードでも10BIT/CH出力をサポートしていれば表示可能になったようです。
条件としては、
1,ビデオカードがDVI又はDisplayPort出力で10bit/CHをサポートしている。
2,ディスプレイが10bit/CHの入力に対応している。
3,ビデオカードがDX10以降に対応している。※AdobeはDX10.1以降に対応したビデオカードを推奨しています。
4,アプリケーションソフトウェアがOpenGLを使っての直接描画に対応している。
です。
この条件を満たせば、オンボードのIntel HD Graphicsでも表示可能になるようです。
当方としては保証はしませんが、DX10以降では10bit/CH出力が必須項目なので、DX10以降に対応したビデオカードでは10bit/CH出力は可能と思われます。
また、DVIもDisplayPortも、標準では1ピクセルを32bitで出力しているため、10bit/CHになっても帯域不足になることはありません。(24bit時RGBA各8bitで合計32bitですが、10bit/CH時はRGB各10bit/A2bitの合計32bitで出力します。)
使用方法は、対応環境下でPhotoshopの編集→環境設定→パフォーマンス→グラフィックプロセッサの設定(詳細設定)→30bitディスプレイ、にチェックを入れます。
今までは対応環境で無い場合、警告が出て無効になりましたが、現在は警告無く設定が可能な上、Photoshopが環境を自動で判断して可能な場合自動で出力するように変更されています。

ただし、当方にテストできる環境が無い(10bit対応マシンにはFireProが刺さっているので、条件が違う)ので、上記の環境で本当に表示できるかは確認しておりません。
そのため、テストをどうしようか悩んでいるところです・・・

その2
AMD純正の最新ドライバを入れれば、LINUXでも10bit/CHの表示か可能になったようです。
対応アプリはありませんが・・・


始めに

1チャンネル当たり10bit表示(30bit表示)が行えるディスプレイの普及が少しずつではありますが進んでいます。
まだ業務用モデルや最上位機種など一部の機種に限られていますが、確実に価格は下がっています。
DELLやHPの他に、特にASUS等の台湾メーカーが参入したことで低価格化が進むのは確実です。
Windowsも7以降であれば条件付きで1チャンネル当たり8bit超のHigh Color(3チャンネル計16bitで65536色表示のHigh Colorとは異なる物)に対応しています。
しかし、表示環境は整いつつある物の、肝心の表示できる条件の情報はほとんどありません。
まともに情報を載せているのは、NANAO(EIZO)、エーキューブ(NANAOへのリンク)、エルザジャパン位です。
しかも、それすらもひっそりとしか載って居ないため、わざわざ探し出す必要がある状況です。
※NECに至っては、10bit表示できると表記してあるだけで、それ以上の情報がない始末。※※最近はエーキューブへリンクが張られるようにはなったようです。
そのため、自分は色々と情報を集めながら、何とか10bit表示が可能な環境を用意する事が出来ました。
そこで、せっかく10bitの表示環境を整えたのに表示方法が分からないという他の人のために、こちらの知りうる限りの情報を提供したいと思います。

2014/03/24:WhiteWing様より10bit表示デモアプリの情報を頂きましたので掲載させて頂きました。ありがとうございます。


・10bit出力可能なソフトウェア

OSWindowsMacintoshLinux
Ver.WindowsXPWindows7以降OS X 10.7以降カーネル3.10以降
APIOpenGLDirectX(Direct 3D)OpenGL
APP Adobe
・Photoshop CS4 , CS5 , CS6 , CC , CC2014 , CC2015以降
・Premiere Pro CS4 , CS5 , CS6 , CC , CC2014 , CC2015以降

※1. CS4はテスト的な機能と言う事でAdobeでも保証外です。
CS4とCS5はドライバ側での設定が必須です。
CS6以降は正式対応のため、アプリで設定すると自動で切り替えます。
※2. 10bit設定でもプラグイン系はNG。
そのためCamera Rawでも10bit表示は出来ないという話もありますが、現在未確認です。
※3. Photoshop Lightroomは最新の6/CCでも10bit表示の機能はありません。


ZONER
・Photo Studio 12PRO以降

※1.最新の15でもドライバ側での設定が必要です。
※2.HOME版は10bit表示には非対応です。PRO版のみ対応しています。
※3.ビューワでの表示は不可能で、エディタ時のみ対応しているようです。
Microsoft
・Windows Live フォト ギャラリー(Windows Live おすすめパック版及びWindows Live Essentials版)
・Windows フォト ギャラリー*(Windows Essentials版)
・一部のスクリーンセイバー

※Vista標準付属のWindows フォト ギャラリーは非対応です。

Windows Vistaをご利用の場合、SP2を当ててDirectXを11にアップデートしてください。
また、Windows Live Essentialsをインストール後、Windows UpdateでWindows Essentials 2011にアップグレードしてください。
ただし、この環境で出力可能かどうか未確認です。*1
※1.DirextX SDKで確認するとVISTAでも10bit出力が有効になって、かつGPU Caps Viewerで確認するとGPUを使用して描画しているようなので、おそらくは大丈夫だと思いますが・・・*2
※2.上記の環境で8bitと16bitのテストファイルでTIFFもJXRも同じ表示になるので、10bit表示が機能しているかは微妙。あるいは機能はしているけど設計や出来が悪くて表示し切れていないのか・・・
不明
OS自体は既に対応しているらしいが、ドライバが一部のカードのみしか対応していないらしい
そのため、アプリがまだ未整備らしい・・・
カーネル自体は対応済み
GPUメーカー公式の10bit対応ドライバを組み込んだ上、Xの設定を手動で書き換えれば表示だけは可能
ただし、余り安定しない模様

10bit出力確認用ファイル/プログラム

NECディスプレイ様のページより、10bit出力確認デモアプリがダウンロードできます。
NEC Desktop and LCD Monitor Software | Display Wall Calibrator
AMD FirePro V4900 + EIZO CG275Wで正常に機能することを確認しました。
NECディスプレイ様のライセンスに従い、ご利用ください。
※情報提供:WhiteWing様

エルザジャパン様のページより10bit表示テスト用のPSDファイルをダウンロードできます。
Quadro × 10bit for Photoshop - 株式会社 エルザ ジャパン
エルザジャパン様のライセンスに従い、ご利用ください。

Windows フォトギャラリーでもテストできるように16bitのテスト用画像を作成しましたので、以下に置きます。
10bit表示テスト用TIFFファイル(6MB)
10bit表示テスト用TIFF LZW圧縮ファイル(162kB)
10bit表示テスト用JPEG XRファイル(227kB)
10bit表示テスト用PSDファイル(6MB)
全てをZIPで圧縮したファイルも置いておきます。(オススメ)
10bit表示テスト用画像ZIPパッケージ(122kB)
ただし、性能の良いディスプレイをご利用の場合、8bitでも問題なく綺麗に表示される可能性もあります。
※このファイルは営利を目的としない場合に限り、再頒布可能とします。
 Photoshopがあれば数ステップで制作が可能なので、特にライセンスは必要としません。
 このファイルを利用した事によって発生した損害について、当サイトは責任を負わない物とします。

・10bit表示に必要なデバイス

ディスプレイ

EIZOFlexScan SX2762W-HX*1 , SX2462W-HX , SX2262W-HX
ColorEdge CG223W , CG243W , CG245W , CG275W*1 , CG276 , CG277 , CG301W*1 , CG303W*1 , CC246 , CX240 , CX270 , CX271 , CS230
NECMultiSync LCD-P241W , LCD-PA241W , LCD-PA271W , LCD-PA301W , LCD-EA244UHD-BK , LCD-EA275UHD-BK
DELLUltraSharp 2709W , U3011 , U3014 , U2711 , U2713 , U2413 , UP3214Q , P2815Q(?)*4*5 , UP2414Q , U2410
HPDreamColor LP2480zx
ASUSPA246Q , PQ321 , Pro Art Monitor PA328Q
BenQPG2401PT(DisplayPort or HDMI接続時のみ*2) , BL2710PT(10億色表示としか記載されていない)
LenovoThinkVision Pro 2840m
IiyamaProLite B2888UHSU*5 , X4070UHS*6
Philips272P4APJKEB/11
※1.DVIでの接続でも表示可能。ただし、現在はFireProのみの対応となります。
※2.HDMIで10bit表示に対応したディスプレイは、HDMI1.3以降で接続した場合のみ10bitで表示可能になります。*3
※3.ただし、DVI to HDMI変換アダプタや変換ケーブルを利用した場合、表示できる保証はありません。
※4.表示は可能ですが、DELL自体このモデルでの10bit表示は乗り気では無いようでオフィシャルの仕様自体がかなりいい加減なため、オススメしません。
※5.視野角によって色が変わりやすいTNパネルのためオススメしません。
※6.VAパネルなので少しはマシだけど、IPSパネルじゃないので良くはないですね。
※※仕様及び上記の表においてTNパネルと記載されていない機種でも記載されていないだけでTNパネルの場合もあります。購入の歳は良くご確認ください。

ビデオカード

OpenGLで描画する場合 DirectX(Direct 3D)で描画する場合

エーキューブ(AMD/ATI)

・FirePro Vx7xxシリーズ , FirePro Vx8xxシリーズ , FirePro Vx9xxシリーズ
・FireGL Vx6xxシリーズ
・又はそれ以上のビデオカードで仕様において明確に10bit出力が明記されている物。
DVIでの10bit出力にも対応しています。ただし、全てのDVI搭載ボードで出力出来る事を保証する物ではありません。
※CFD販売のFireGL/FireProはエーキューブからのOEM品ですので、仕様上全く同一の物になります。

エルザ(NVIDIA)

・Quadro 400 , Quadro 600 , Quadro 2000 , Quadro 4000 , Quadro 5000 , Quadro 6000
・Quadro K600 , Quadro K2000 , Quadro K4000 , Quadro K5000 , Quadro K6000
・又はそれ以上のビデオカードで仕様において明確に10bit出力が明記されている物。
DVIでの10bit出力には対応していません。DisplayPortのみの対応になります。

ATI/AMD

・RADEON HD3000シリーズ以降※1
・FireGL Vx6xxシリーズ
・FirePro Vx7xxシリーズ以降
ただしDirectX10.1以上に対応した商品に限る。
現行までの対応品全てでDVIでの出力にも対応しています。
※1.MSによるとHD2000でWDDM1.1の動作が可能らしいので、もしかしたらこれらも出力可能かもしれません。

NVIDIA

・GeforceGT200シリーズ以降※1
・Quadroシリーズ
・Quadro Kシリーズ
ただしDirectX10.1以上に対応した商品に限る。
DisplayPortのみ10bit出力に対応。
※1.NVIDIAが公式に対応を謳っていますので、最も確実です。

INTEL

・2010年以降に発表されたHD Graphics以降
ただしDirectX10.1以上に対応した商品に限る。
DVI、HDMI、DisplayPort等のデジタル出力が可能な事。
WDDM1.1で必須仕様のため、DirectX10.1対応であれば出力できるとは思いますが、情報が少ないためオススメしませんし、保証いたしかねます。
確実を期すようでしたら、DirectX11対応のチップをお選びください(DirectX11では必須仕様)。

S3 Graphics

・Chrome400シリーズ以降
ただしDirectX10.1以上に対応した商品に限る。
DVI、HDMI、DisplayPort等のデジタル出力が可能な事。
WDDM1.1で必須仕様のため、DirectX10.1対応であれば出力できるとは思いますが、情報が少ないためオススメしませんし、保証いたしかねます。
確実を期すようでしたら、DirectX11対応のチップをお選びください(DirectX11では必須仕様)。
・ビデオカードがOpenGL3.0以上に対応している必要があります。
・ビデオカードのドライバが、OpenGLでの10bit描画に対応している必要があります。
・OpenGLで描画するためVista及び7でAeroが有効の場合、無効になります。*
※Quadroはドライバで10bit出力を有効にした時点、FirePro/FireGLは10bit出力を開始する際にAeroが無効になります。
・OSがWDDM1.1以上に対応していること。(Windows7以降は全て対応済み。VISTAはSP2とパッチを当てれば1.1相当になります。)*1
・ビデオカードがDirectX10.1以上に対応していること。
・対応OS上で対象ビデオカードのドライバが、DirectX10.1以上に対応していること。
・最新のDirectX(最低でも10.1)がインストールされていること。
※DirectX11以降では確実に必須機能になっていますので、可能であればDirectX11に対応したビデオカードを利用することをオススメします。。
ただし、ハードウェアレベルでは出力できるようになっていますが、環境などにより異なるため上記の環境を満たしていても出力できることを保証する物ではないことをご理解ください。 安心を期するなら、DirectX11以上のビデオカードと、Windows7以降のOSを利用することをオススメします。


↓ここから下、未確認情報↓
Windows7のWDDM1.1には10bit出力が必須機能にされている。
WDDM1.1は当初DirectX10で対応できる予定だった。
しかしその後WDDM1.1に仕様が追加になって、それをサポートする形でDirectX10.1になった。
そのため、WDDM1.1を満たすには、DirectX10.1が必要。
Windows7以降のOSにはビデオカードを補う機能があり、DirectX10のビデオカードでも10.1で動作させることが出来る。
その結果、DirectX10までしか対応していないビデオカードでもWDDM1.1として動作させることが可能になる。 WDDM1.1では10bit出力が必須と言うことは、DirectX10までしかサポートしていないけどWDDM1.1になれるビデオカードは10bit出力をサポートしている。
つまり、DirectX10でも10bit出力が可能!!
実際DirectX Caps Viewerで確認すると、10bit出力サポートを意味する10-bit XR Color FormatがDirextX10でも有効になっている。

その結果、10bit出力が動作するようになる可能性があるシステム
・Windows VISTA SP2(SP2を当てるとDirectX11までサポートされる)
・ATI RADEON HD2000シリーズ(DirectX10をサポート)
・NVIDIA Geforce8000/9000/GT100シリーズ(DirectX10をサポート)
・INTEL GMA X3500/4500(DirectX10をサポート)
・上記環境で動作するWindows Live フォト ギャラリー(VISTA標準付属版は不可)
※上記の検証環境がないため、上記の環境で実際に10bit出力が可能かどうかは、未確認です。
 GeforceはDVIやHDMIでも出力が可能?
 また、いずれのビデオカードもアナログからの10bit出力は不可です。
※※MicrosoftのDirect3Dの資料を見ると、Direct3Dを使って10bit出力を行うためのプログラミングの方法が載っています。

1ch当たり10bitの表示を行うソフトには、ここでは「Zoner Photo Stusio PRO」をおすすめします。
1.他のソフトに比べて安い!13なら条件付きで\2,200で購入可能!最新の15も同様の手法を使えば比較的安価に購入可能ですし、普通に購入してもLightroomの優待販売価格より安いです。*1
2.RAW現像も10bit表示に対応。
3.RAW現像もGPUアクセラレーション対応。*2
4.高度な事は出来ないけど、代わりに取っつきやすい。
5.でも、Windows フォト ギャラリーよりは高度な機能が利用できる。
5.なにより、安い!!
等が理由です。
もちろん、もっと高度な処理がしたい方は、Photoshop CCをご購入した方が良いです。(価格差の分、機能のレベルが格段に違います)
※1.13のHOME版が無償で公開されているサイトがありますので、そこでシリアルを入手後、13PROへのアップグレード版を購入します。
   15へも同じように、HOMEのシリアルを入手後、13PROにアップグレードし、15PROへアップグレードすることが可能です。
   正規のライセンスとメーカーの公式な手法ですので、法的な問題はありません。
   ※※もしかしたら、13HOME CrossOne Editonからも旧HOME版から最新のPRO版へのアップグレードが利用可能かもしれませんが、確証が持てませんので、必要であれば自らZONER様にお問い合わせください。

なお、Windows Live フォト ギャラリー/Windows フォト ギャラリーはWindows Vista以降※でしたらフリーで利用可能ですが、一般向けのため画像編集やRAW現像の機能水準が低いのでオススメにはしませんでした。
※Windowsフォトギャラリー自身はXPでも使用可能ですが、OS自身ががDirectXによる10bit表示に対応していません。
また、ビューワとして使うにしても10bitで表示できるフォーマットは事実上TIFFとJPEG XRのみで、しかも対応データがほとんど無い状態ですので、入れておいても良いソフトだけれど、本格的に10bit表示のデータを扱いたいときにはオススメできないと判断しました。
ご了承ください。
ただし、他のソフトで現像してTIFF16bit又はJPEG XR16bitで保存しておき、その画像の表示に使う場合には可です。
※現状10bitでの出力/表示が確認できないため、10bit表示を目的とした使用はお気を付けください。

ここに載っている情報は[2015/07/29]現在の情報です。
間違い等ございましたらお知らせください。
新しい情報等ございましたら、教えていただけましたら幸いです。
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